受難の予告

御 言 葉

 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。

       ヨハネによる福音書 6:66       


 イエス様は御自分を裏切った弟子たちを赦しました。イエス様のことを「あんな奴知らない」と言って否定したペトロも、銀30枚で敵に売り渡したイスカリオテのユダも、イエス様を十字架に追い詰めた群衆も。私たちも知っています。人を赦さなければ、この自分の気持ちはまことに息が詰まりそうで苦しい、そして互いに人と人とが赦し合わず、疑いの目で見つめ合って、すきあらばと窺っているような世界はまさに地獄だということを。しかし、私たちはなかなかに人が赦せません。

 ですが、私たちはイエス様に祈ることが出来ます。この方は、命のパン、救いそのものです。この方が私たちに救いを与えてくださるのではなく、この方自身が救いそのものなのです。ですから、信じる私たちはこの方にしっかり結び付きます。この方の内に私たちがおり、私たちの内にこの方がおられるのです。私たちはこの方に従うのみです。赦しもそうです。この方が赦しそのものです。この方に従うならば、人も赦せるようになるのです。

  私たちはすでにイエス様の十字架によって赦されています。赦されていることに感謝して、人を赦しますと祈るのです。そこに道が開かれます。

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