信仰によって生きる

御 言 葉

 わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。

   ローマの信徒への手紙 1:16


 私たちがイエス様の生き方に倣いたいと願いましても、とうてい完全には出来ません。イエス様の経験なさった苦難を私たちは耐えることが出来ませんし、イエス様が「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ(わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか)」(マルコ15:34)と叫んで、神の手の伸びてこないような絶望のどん底に降りていったほどには、絶望できません。そして、たとえ神の手が伸びてこないようなところに降っていっても、それでも、神を信頼して「わが神」と呼びかけるほどのことは出来ません。私たちにそれが出来ると思うならば、それは傲慢でしょう。神の御子だからこそ可能だったのです。しかも、イエス様がこのようなになさったことを、神はよしとして栄光の復活をお与えになりました。イエス様がどのような苦難をなめようとも、また、どのような絶望に陥ろうとも、それは栄光の復活に結びついていたのです。イエス様はすべてにおいて勝利なさっているのです。イエス様を救い主と信じて、この方にしっかり結びついている私たちも、すでに勝利をおさめているのです。この私にたとえどのようなことが起こりましても、私はすでに勝利を得ているのです。それを信じて、私たちは前進します。救い主が与えられていることに感謝し、信じる者同士が互いに励まし、慰め、助け合いながらです。

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