真の奇跡とは

御 言 葉

 ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。

    マタイによる福音書 14:24~25


 男だけでも約5千人の人達に食を与えた後、イエス様はその群衆を解散させ、弟子たちを小舟に乗りこませて、ガリラヤ湖の向こう岸へ行かせようとなさいました。その間イエス様は一人で山に登られて、神様に祈っておられました。ところが、湖上では風が突然吹き荒れ始め、弟子たちの乗っている舟はどうがんばってみても前に進むことが出来ませんでした。弟子たちは自分たちの力ではどうしようもない状況に落ち込みました。行きたい方向に、自分たちの力では行くことが出来なくなりました。自分たちの力に頼っている間は、この自分の中に神様の入って来られる場所がありません。夜明け前、つまり一番暗闇に覆われる時刻にイエス様が湖の上を歩いて来られ、舟の上の弟子たちを助けてくださったのです。

  イエス様は山の上におられて、一人で神様に向かい合って力と平安が与えられている間も、この方の心には人々の苦しみや悩みが映し出されているのです。イエス様が湖の上を歩かれたことも奇跡でしょうが、しかし、真の奇跡はこの方が私たちの状況をすべて知っておられ、しかも心の中も知っておられ、一番必要な時に来てくださるということです。イエス様は突然来られます。水の上を歩いてというような場面においても来られるでしょう、礼拝の時の心の高まりを通して、あるいは友人たちの助けを通して、あるいは人生の環境変化を通して・・・。これらの事実の方がまさに真の奇跡としか思われません。

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