一日の食べ物

御 言 葉

 あなたたちはそれぞれ必要な分、つまり一人当たり一オメルを集めよ。それぞれ自分の天幕にいる家族の数に応じて取るがよい。

           出エジプト記 16:16


 モーセに率いられてイスラエルの民はエジプトを脱出し、約束の地カナンに向けて旅を続けましたが、一か月もたたないうちに不平を述べ始めました。「十分な飲み水がない、食べ物がない・・・これならば奴隷ではあっても肉鍋が食べられたエジプトにいた方がよかった」と。しかし、そのような民ではあっても神様は、旅を続ける40年の間、不思議な食べ物マナを地上に降らせました。しかも、公平に行き渡るようにとの配慮もなされて。それは、約束の地に民を到着させたいという目的があったから、民の肉をしっかり養われたのです。
 復活なさったイエス・キリストのおられるところには、必ず食べ物が用意されています(ヨハネ21:1~14)。それはまた、信じる者たちが神の国の成就のために協力できるようにという目的があるからなのです。与えられることは自明のことですが、それでも私たちは「日毎の糧を与えたまえ」と祈ります。祈ることで私たちの心は聖められ、神様が与えてくださる食べ物の意義がよく分かるようになるからなのです。

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