わたしは、わたしの平和を与える

御 言 葉

わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。

    ヨハネによる福音書 14:16


 ペンテコステの日に(この日は小麦の刈り入れのお祭りの日でもありました)、イエス様の言葉を信じて祈りながら待っていた弟子たちの上に聖霊が降りました。イエス様が天に昇られて地上の私たちとは離れ離れになりましたが、イエス様の内に働いている聖霊が私たちの内にも働くことによって、復活して新しい生命を生きておられるイエス様と私たちは直結しているのです。イエス様と結びつくことによって、私たちの罪も赦され、新しい人間として生きていけるのです。
 聖霊はまた私たちの信仰を導く力でもあります。私たちは全知全能ではありませんから、分からないことや確信を持てないことが多くあります。人知をはるかに超えた神様とその働きについては何も知らないのに等しいのです。ですが、神様はすでに私たちのことを知っておられます(ガラテヤ4:9)。「私たちが神を知る」ではないのです。ですから、信仰とは自分が神様に知られていることを知ることであると言えます。そのことを知らされて、不確かな自分にしがみつくのではなく、確かな神様に自分をゆだねるのです。このようなことを信じるに足る確かな神様の招き、神様との出会いを用意してくださるのが聖霊の働きでもあります。私たち人間に信仰をひきおこす神様ご自身の働きをも聖霊の働きと言うのです。

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