メッセージ
「今こそ、主の御手はお前の上に下る。お前は目が見えなくなって、時が来るまで日の光を見ないだろう」するとたちまち、魔術師は目がかすんできて、すっかり見えなくなり、歩き回りながら、だれか手を引いてくれる人を探した。 使徒言行録13:11
パウロは、自分たちの宣教を邪魔した魔術師に「お前は目が見えなくなって、時が来るまで日の光を見ないだろう」と宣言します。すると魔術師は本当に目が見えなくなり、歩き回って手を引いてくれる人を探し始めました。実はパウロ自身も、かつてはキリスト者を迫害し、イエス様から目を見えなくされた人でした。彼は一人で歩くことも食べることもできなくなって、しばらくの間沈黙します。誰かの手を借りなければ何もできない上、頼るべき相手も見えません。見えないもの、不確かなものに頼ることは恐ろしく、そんな自分が愚かに思えます。しかし彼は、徐々に自分の力ではなく、神様の力に頼るよう変えられていきました。見えなくなって初めて、心から見えない方に頼り始めたのです。そして今度は、魔術師エリマに同様の体験をさせるのです。人々を驚かしていた魔術師は、一人で何もできない姿を露わにされ、暗闇の中で見えない方に助けを求めてさまよい始めます。魔術師は、目に見えない神様を探し求める「イエスの子」バルイエスとして歩み始めたのです。(説教全文はこちら)