御 言 葉
はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。
ヨハネによる福音書 3:3
ニコデモという人がある夜こっそりとイエス様の許を訪れました。この人はファリサイ派に属し、議員でもありますから、当時の社会においては押しも押されぬ立派な人として遇されている人のはずです。ですが、何か大切なものが欠けていると常日頃感じていたのでしょう。神様の力がその内に働いているとしか思えないイエス様を頼ってやって来たのです。そのようなニコデモに対して、イエス様は、「一度死んで新しく生まれ変わりなさい」というようなことをおっしゃいました。当初この言葉の意味が分からず、彼は戸惑うばかりだったのですが、イエス様の十字架と復活を経て初めて分かったはずです。社会的に地位の高い人たちにありがちなことかもしれませんが、自分は自分だけの力で何とかやっていける、周りの人たちは結局は自分のため利用するもの、そういう考えを抱いている自分は一度死ななければならないのです。そうして、新しくなって、神様の思いを自分の中で最優先させる、つまり、聖霊に導かれるままにまかせるのです。そういう生き方こそ、真に人間らしく、虚無感に捉われることなく、周りの人たちと助け合いながら、共に前に向かって歩んでいけるのです。
ですが、この私が一度死んでしまえばもう生きられません。そいう私のために、私に代わってイエス様が十字架の上で死んでくださったのです。