役に立つ悪魔?

メッセージ

 この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。

  使徒言行録16:17

 今日読まれた2つの聖書箇所は、どちらも悪霊が追い出されるエピソードです。しかし、どちらの悪霊も、それなりに神様の役に立ってしまいます。サウル王を苦しめた悪霊は、神様の選んだダビデ王台頭のきっかけを作り、女奴隷に取り憑いた悪霊は、パウロとシラスを神の僕として宣伝します。さらに、彼女がついて回ったおかげで、パウロとシラスは思いがけず、牢屋の看守とその家族に洗礼を授けることになりました。実は、フィリピに到着して最初にパウロが洗礼を授けたのも、リディアという女性とその家族でした。今日は子どもの日・花の日の礼拝を守っていますが、フィリピにおける伝道の始まりに、ある人々の家族が大人から子どもまで一緒に洗礼を受けたことは喜ばしい出来事です。
 こうして見ていると、悪霊や汚れた霊というものは、人間を神様から引き離そうとする存在でありながら、実質、神様の支配を避けられない存在だと分かってきます。彼らは神様の計画を邪魔するどころか手伝ってしまいます。 神様は、自分から離れた者に繰り返し悔い改めを求め、関係を回復するチャンスを与え続けて来ました。悪霊でさえ、その主の意志に反することはできないのです。(説教全文はこちら