御 言 葉
イエスは言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」そこで、網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げることが出来なかった。
ヨハネによる福音書 21:6
神の御言葉通りに行動しますと、必要なものはおのずと与えられます。これが私たちの信仰です。ですから、私たちは、10年先、20年先、さらに一生自分が食いはぐれないようにと思い煩いません。私たちは、イエス様から与えられた「主の祈り」において、「我らの日曜の糧を、今日も与えたまえ」と祈るだけです。明日も与えられることを信じていますから、今日の食べ物が与えられれば満足ですと神様に申しあげるのです。人々があまりにも将来のことを思い煩うあまり、欲深になり、そのあげく本来他人のものを搾取し、争い合い、戦争まで引き起こす。そのようなことが世界のあちこちで生じています。世界のいたるところに飢えている人々が、ことにか弱い子どもが、身寄りのない老人が、あわれな女が多くあります。そしてそれは自然的条件よりも、搾取か戦争によることがほとんどです。
私たちは「我らの」と祈ります。この私だけではなく常に隣人のことを考えて祈ります。その思いは、世界の隣人に食べ物を与えてくださいとの祈りにつながります。神は私たちに必要なものを備えてくださる。だから、今日与えてくださればそれでよい。その祈りは、自ずと私たちの眼を、世界の隣人たちに、社会問題に、人類共同の責任に向けてくれるのです。