主は羊飼い

御 言 葉

 主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。

   詩編:23:1


  詩編23編はキリスト者なら誰でも知っているかもしれません。明るく力強い歌であり、私たちは前に向かって生きる希望が与えられます。しかし、世の中の大概の人たちは、人生は暗いものであり、悲しみと苦しみに満ちている、明るい希望を抱いて前進することなど、青臭い若造の言いぐさだと思っているかもしれません。ですが、神様は人間がどう思おうが、「わたしは羊飼い、羊のあなたがどのような状況に置かれようとも、祝福し、恵みと慈しみを与える、あなたを尽きることのない泉に導き、あなたの魂を生き返らせる」とおっしゃってくださっているのです。周りの人間がどのような人生観を押し付けてこようとも、神様の御言葉が真実なのです。私たちはこの御言葉を自分の判断で受け入れ、自分の意志で指示された方向に歩いて行くのです。このようにして私たちはまことに自由で主体的な生き方をしているのです。そこに、どのような事がこの私たちに生じようとも、生きる喜びが湧いてきます。しかも、神の御子イエス・キリストは、それでも迷いやすい私たちのために、「わたしは羊のために命を捨てる」(ヨハネ10:15)とおっしゃってくださって十字架にお付きになり、たとえこの私たちがどのような者であろうとも、神の子羊にしてくださっているのです。

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