御 言 葉
するとある女中が、ペトロがたき火に照らされて座っているのを目にして、じっと見つめ、「この人も一緒にいました」と言った。しかし、ペトロそれを打ち消して、「わたしはあの人を知らない」と言った。
ルカによる福音書22:56~57
ペトロはイエス様のことなど知らないと三回も言ってしまいました。もしこれが法定のようなところに引き出されて大勢の者が見ている前ならば、死ぬことも覚悟して堂々と私は主の僕だと信仰告白が出来たのではないでしょうか。私たちは日常のごく些細な場面において、つい我が身可愛いさが出て来て、これくらいの所ならこれくらいのことは言ってもいいだろうと、思いもかけぬ言葉を吐き出してしまうことがあります。そして、そのような自分の卑小さに気が付いて、後で愕然とします。主に従うと言いながら、全面的に信頼して従いきれない自分がそこにあります。
しかし、イエス様も従いきれないご自分に対して、あのゲッセマネで苦しみぬかれました。そして、十字架の上では神様に捨てられても従いきりました。
私たちもペトロと変わらず弱い。しかし、今も生きて私たちを支えてくださっている方はこのような方なのです。