御 言 葉
主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。
ルカによる福音書 7:13
イエス様はさまざまな人の悲しみを理解し、私たちと一緒にその悲しみの中に入ってくださいます。イエス様は一人息子を亡くしたナインのやもめに対して腸(はらわた)を揺り動かされるほどの憐みを覚え、息子をよみがえらせてくださいました。
イエス様を通して働く神の恵みは、この地上ばかりでなく、死のかなたにまで及ぶのです。まさにイエス様と共に、神の国がこの世に到来したのです。死というものですべてのものが立ち止まってしまうのがこの世の在り方ですが、神の国は、死ぬまでのことでもなければ、死んでから後のことでもない、死を超越するものなのです。イエス様がやもめの息子をよみがえらえせたことは、そのことを示しています。
神の恵みによって、私たちも一度死んでもよみがえらせてくださることもあるかもしれません。しかし、一度死んだ肉体が生き返るかどうかということにこだわるよりも、たとえ死のような絶望状態に置かれていたとしても、神の恵みはこの私に及ぶ。神の栄光は、私がどのような状況下にいようともこの世においても、次の世においても、いいえ、永遠にこの私を通して現れるということを信じて希望を持って歩むべきでしょう。