身体(からだ)ごと復活

御 言 葉

 使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを信じなかった。しかし、ペトロは立ち上がって墓へ走り、身をかがめて中をのぞくと、亜麻布しかなかったので、この出来事に驚きながら家に帰った。

     ルカによる福音書24:11~12


 

 イエス様は私たちの罪を担って十字架にお付きになり、息を引き取られ、陰府に降って、そして週の初めの日に復活なさいました。今も永遠に生きておられます。身体ごと復活なさいました。人間の側でこのような事はあり得ないとどう解釈しようとも、人間をはるかに超えた、人間には捉え得ない神の側で起こった事なのです。

 ですが、身体ごとと言っても、復活なさったイエス様にお会いした者たちが当初誰か分からず、声を掛けられて初めてイエス様と認めることが出来たように、この世でのあり方とは異なって復活なさったのです。このことをパウロは、地上のあり様を「自然の命の体」、復活後のそれを「霊の体」と表しています(コリントⅠ 15:44)。人間の罪のために死に、身体ごと新しい罪なき人間として復活なさったイエス・キリストは、信じて彼に結びついている私たちをも、罪の自分に死んで、新しい罪なき人間として生きることが出来るようにしてくださるのです。私たちの身体ごと新しい人間として生きるようにしてくださるのです。

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