神様の思い・人の思い

御 言 葉

 実際には何者でもないのに、自分をひとかどの者だと思う人がいるなら、その人は自分自身を欺いています。

      ガラテヤの信徒への手紙 6:3 


 私たちは自分のことは自分が一番よく知っていると思いがちです。ですから、能力のある人は、自分こそよくできる、周りの人たちとは少し違うとつい傲慢になる傾向があります。また逆に、人生の途上で失敗が続きますと、自分のような者はもう駄目だ、生きていくのも嫌になったと絶望の淵に沈んでしまいます。あるいは、他人の判断次第で自分を優れた者と思い込んだり、自分は何の価値もない者だと思い込んだりします。

  しかし、神様は私たちよりもはるかに知識のある方です(詩編 139:6)。この方が私たち一人一人を見て下さっています。私たち自身よりも、他人よりもこの私を知っていてくださる方です。しかも、イエス様の十字架による贖(あがな)いにより、私たちはすでに赦されている存在、神の子でもあります。私が自分のことをどう思おうと、あるいは他人がこの私をどう判断しようとも、神様はそれらと違う見方でこの私を見ていてくださるはずです。ですから、私たちは、この神様の思いに自分をゆだねて、歩めばいいのです。神様はこの私に一番ふさわしい道を歩まさせてくださる方です。

 説教概要一覧へ