神とは関係ないと思われる所にも

御 言 葉           

 ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。

   マタイによる福音書 2:2


 キリスト教が私たちの国に一世紀半前に入ってきましたが、いまだに外国の宗教ということでキリスト者はまことに少数派です。キリスト教はバタ臭い宗教だから受け入れにくいといまだに言う人たちがいます。ですが一方で、日本人は科学技術、学問、芸術等を取り入れて西欧化に成功し、先進国の一つに数えられています。バタ臭いはずの洋服の技術は素晴らしく、西洋料理の店は街にあふれています。しかし、キリスト教はこの私の存在のすべてを神にゆだねる宗教ですから、そのようなものを信じていたら日本人が日本人でなくなってしまうと思い、つい拒絶してしまうのでしょうか。ところが、私たち日本人キリスト者はますます日本人である自覚が深くなり、この国と文化を心から大切にしています。その私たちは固く信じています。イエス様は十字架において、最も深い闇の中に降っていかれた方だと。それによって、私たちがたとえどのような闇を抱えていましても、それ以上の闇を経験なさっているこの方が底から私たちを支えてくださるのです。世界の長い歴史の中で、どれほど優れた人たちがいましてもこの方ほど深い闇の中に立った方はいません。どのような国に住んでいようとも、イエス様に結びついている限り私たちの闇は底から支えられ、心は平安なのです。そして、共に歩いてくださることによって、与えられた環境において一番ふさわしく生きるように導いてくださいます。イエス様はそういう救い主です。

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