真理の霊、迷いの霊

御 言 葉

 まことに、どの丘の祭りも、山々での騒ぎも偽りにすぎません。まことに、我々の主なる神に、イスラエルの救いがあるのです。

     エレミヤ書  3:23


 預言者エレミヤの生きていた時代、いろいろな幸福を約束してくれる異邦の神々が導入されていました。楽しい暮らしを約束してくれる神々がある中で、真理と正義をどこまでも追求する昔ながらの神は、人々に有難く思われていませんでした。真理とか正義とか、正直言って腹の足しにもならないような、そういう厳しいことこの上ない神の言葉を伝えるエレミヤのような預言者は、煙たがられ、嫌がられていました。人々は耳触りのいい言葉の方を好みました。ですが、エレミヤのような預言者の伝える言葉の方が長い歴史を貫いて存在し続けました。彼の語った「新しい契約」(エレミヤ31章)はイエス様の登場によって実現します。神の御子イエス様は、神の真理と正義をそのまま表した方です。この方は神の支配がなければ世界には真の平和が築かれないとその言葉と業によって示してくださいました。しかも、新しい契約の時代の救い主は、神の人間への愛を示してくださる方でもありました。例えば徴税人のような人々から忌み嫌われていた人間の間に積極的に飛び込んでいって、人間は罪があるままでも救われることを示してくださった方でもあります。現代でもさまざまな神々に溢れています。その中で、私たちキリスト者は、神の御子イエス様が私たちと変わらない肉を持ってこの世に来られたということ、このことを信じ告白している者たちなのです。

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