治ってから大切なこと

御 言 葉

 その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われた。「あなたは良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。さもないと、もっと悪いことが起こるかもしれない。」

       ヨハネによる福音書 5:14


 エルサレムのベトザタという池のほとりで38年間病気に苦しみながらも、もしかしたら治る機会が与えられかもしれないと待ち続けている人がいました。ついに彼はイエス様と出会い、「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」という御言葉をいただき、思い切ってそうしますと、すぐに良くなりました。自分自身が良くなりたいとの意志を確かに持ち、苦しい現実から逃れるのではなく、自分自身が現実を担って(床を担いて)恐れずに御言葉を受け入れた時、新しい世界に向かって歩くことが出来たのです。イエス様を救い主として受け入れる時、この方は重荷を共に負って下さる方なのです。不可能と当初思えていたこともこの方と共にならば可能となります。
 一度恵みを受けて癒されて、イエス様がどういう方かを知らされても、イエス様から離れてしまえば、元の木阿弥どころか、もしかしたら事態は悪くなるかもしれません。神様の力を知らされたのに、以後拒否かあるいは無関心になってしまう、それはすなわち神様の力を冒涜することにつながることでしょう。いえ、そういうことよりも残念です。イエス様を救い主と信じて歩めば、恵みはいや増して与えられますのに、中途でこの方から離れてしまうとは。

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