死をも越えて歩む

御 言 葉

 さて、復活があることを否定するサドカイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに尋ねた。

   ルカによる福音書 20:27         


 イエス様の生きておられた時代に、「サドカイ派」と呼ばれる宗教的グループが存在していました。ダビデ王時代の祭司ツァドク(サムエル記下 8:17)に由来する階層で、当時の社会の上層階級を成していました。彼らはモーセ五書(創世記から申命記までの五書)だけを聖文書とし、そこに記されていないとして復活や天使を否定していました。しかも、社会の上層を占めていましたから、世の中で自分たちこそ主流派と信じていました。ですから、本日の聖書の箇所に見られるように、復活に関してイエス様に対して嘲笑的な態度で質問をしたのです。イエス様はこれに対して的確簡潔に答えられましたが、しかし、このサドカイ派もまた、ファリサイ派の人たちと共にイエス様を十字架に追い詰めました。このような復活すなわち永遠の命を嘲笑するような人たちの罪をもイエス様は担われて、十字架の上で一度死に、そして栄光の復活が与えられ、このようなサドカイ派のような罪にも勝利なさったのです。いつの時代にも(今も)イエス様の復活、永遠の命、そして聖霊をからかい半分の気持ちで見ている人たちはいます。ですが、そのような姿勢に対しても、イエス様は勝利なさっているのです。私たちはこのイエス様に結びついている者たちです。

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