御 言 葉
実に、キリストはわたしたちの平和であります。
エフェソの信徒への手紙 2：14
私たちは「平和の君」イエス・キリストがこの世の支配者を超えて、天上の座につかれ、すべてを支配しておられると信じている者たちです。私たちはこの方から真理の言葉をいただき、それに従います。この世の中が不安に満ち、危機的な状況下にありましても、主の言葉に留まり、真理に本当に確信を持ち、信頼します。そして、困難と思われる状況の中でこそ、主から与えられた自由を存分に用い、歴史の正しい前進のためのしかるべき道を勇気を持って見いだそうと努力します。その道はどれなのか、祈りながら探りながら進み、与えられたその道について大胆に公然と語ります。さまざまに分かれ争う世界の中で公然と真理を語るのです。それでこそ教会の「道しるべ」としての役割が果たせます。複雑な問題が絡んでこのような歩みが前の戦争中には出来ませんでした。ですから、このようなことはまことに厳しい現実を無視した理想主義的な生き方として諦めるのでしょうか？いいえ。私たちには聖霊が与えられています。平和の君、イエス・キリストが共に歩んでくださるのです。この方こそ、敵意と対立という深淵から抜け出して、全世界の人々が共に生きることが出来るよう、全力をもって追求した方です。私たち一人一人が、イエス様と共に、すべての人たちと共に平和に生きるのだと願い、今成し得ることをしていくことこそ、実はこの私が一番人間らしく生きているということなのです。戦争中の苦い経験を経て、あらためてそう深く胸に刻むべきなのです。
