国を愛する

御 言 葉

 わたしの名によって呼ばれるこの神殿に来てわたしの前に立ち、「救われた」と言うのか。お前たちはあらゆる忌むべきことをしているではないか。 

    エレミヤ書 7:10


 預言者エレミヤはエルサレムの神殿境内に立って、人々に訴え続けました。あなたたちは「主の神殿、主の神殿、主の神殿」とたたえているが、神殿のあるじである神の言葉を聴いているだろうか?神殿をたたえながら、一方で、寄留の外国人、孤児、寡婦を虐げている。信仰と行為が一致していない。世の中に不正がはびこっている。このような国は必ず滅びる。事実、間もなくユダ王国は滅びました。エレミヤの警告は今の私たちにも強く響いてきます。「平和」そして「愛国」を度々口にしながら、それが空回りしていないでしょうか。平和を口にしながら、知らない所で弱い立場の人たちを虐げている結果になっていないでしょうか。私たちキリスト者の基本は神の言葉を聴くことです。憲法を変えること、軍備を拡張すること、さまざまに問題がありますが、私たちの基本は、私たちの主の言葉を聴くことです。聴いて、いたずらに叫ぶのではなく、一人一人の責任において実行することです。抽象的な平和論を唱えるのではなく、今できる事を実行することです。イエス様はおっしゃいました。「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ5:9)平凡な暮らしの中で、イエス様に結びついて、ささやかながらも忍耐強く実行し続けたいものです。

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