創造

御 言 葉

 初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深遠の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。

      創世記  1:1~2


 『創世記』には世界とそこに住むものたちの創造について、当時の人たちが理解した通りに絵画的に描かれています。私たちはその通りに造られたと思っていませんが、その本質は信じています。初めから「ある」としか言いようのないもの(出エジプト記3:14)が存在している。それはすべてを包み込み(包み込んでいる存在ですから、その内にいる私たちには捉えきれません)、その内に生命への方向と働きを持っていて、世界のさまざまなものを造り、ある時点になって生物を造り出し始めた。そして最終段階において、人間が造られた。人間の造る芸術作品のように創造されればそれで終わりではなく、この「あるもの」は私たちを含めて世界のすべてのものがそれぞれに一番ふさわしい道を歩むように今も支え導いています。これを私たちは「神」と呼んでいます。
 神は当初男を造りましたが、独りではよくないと思われ、男のあばら骨から女を造られました。男や他の動物は土から造られましたが(創世記2:7、19)、女は男の体の一部から造られたのです。女は男にとってなくてはならないものです。男と女が向かい合い助け合ってこそ一つの完成体となるのです。ですが、女は蛇の誘惑に負け、男は女を冷たく突き放します。このような人間の回復のためにはイエス様の誕生を待たなければならなかったのです。

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