二枚舌どころじゃない

メッセージ

 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話だした。

  (使徒言行録2:3〜4)

 復活したイエス様が天に昇った後、弟子たちはエルサレムに帰ってきました。ルカによる福音書によれば、彼らは最初、絶えず神殿の境内にいて神様を賛美していました。しかし、間もなく家の中に閉じこもり、ひたすら祈って過ごすようになります。彼らはイエス様を信じ、愛していると言ったその口で、二度も三度もイエス様を否定し、侮辱してしまった過去がありました。その罪の重さと失敗から、彼らは再び口を開くのを恐れていました。すると、突然激しい風が吹いてきて、炎のような舌が現れ、弟子たちの上に留まります。その瞬間、彼らは聖霊に満たされ、話せるはずのない外国の言葉で、神様の偉大な業について語り始めたのです。沈黙が支配していた彼らに、新たな「舌」が与えられました。この騒ぎに集まって来た人々も驚きます。エルサレムに移り住む前、自分たちが外国で話していた馴染みのある言葉が聞こえてきたからです。それは、まさに自分たちの心に神様の言葉が刻まれる経験でした。イエス様は、私たちにも、心に神様の言葉を刻む聖霊を送ってくださいます。そして、新しい力、必要な力をそれぞれに与えてくださるのです。

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