主に喜ばれる生き方

御 言 葉

 あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。

     エフェソの信徒への手紙 5:8


 私たちはイエス様の十字架上の犠牲によって神様に赦していただいています。神様は確かに私たちを愛してくださっています。私たちは光の子です。しかし、だからといって、神様に守られて、諸事万端うまくいくということではありません。また、立派な人間になったということでもありません。この私は依然としてこの私です。ですが、神様により、イエス・キリストにより、その私が光の子になっているというもう一つの現実があるのです。私たちは神様に確かに愛されているというこのもう一つの現実に生きるのです。キリスト者とはこの現実に生きる者として、神様の愛にこたえていく者たちのことなのです。イエス・キリストにしっかりと結びついているならば、神様と隣人を愛することが出来、暗い事であろうがいやな事であろうが、そこに光が与えられ、支えられ導かれるのです。

  私たちは既に救いの中に入っていますが、しかし、神の国はまだ実現していません。私たちには依然として、暗い闇の中に立っているというこの世の現実があります。私たちは、救いの中に既に入っているという現実とこの世の現実との緊張関係の中に生きているのです。そこでは戦いがあります。私たちはイエス様を光の鎧として身にまとい、戦うのです。そこに必ず勝利があります。戦いながら、完成の時を待つ。それがキリスト者なのです。

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