からだのよみがえりを信ず

御 言 葉

さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。

   ヨハネによる福音書 21:9


 イエス様は十字架上の死の後、復活なさいました。それは、カメラでパチリと撮ればそのまま写っているというあり方ではありませんが、ガリラヤの湖の岸辺に立って、ペトロをはじめとするかつての弟子たちに声を掛けられたのです。そして、そのからだを使って、炭火をおこして魚を焼き、パンと一緒に朝食を用意してくださったのです。十字架の刑が怖くてイエス様を捨てて逃げ去った弟子たちでしたが、イエス様のこの行為によって、先生は生きておられる、しかも自分たちを赦してくださっていることが分かったのです。

 人間は心とからだが別々で生きているのではありません。心とからだが一つで人間です。その一つとなっているものとして、イエス様が復活なさったのです。ですから、イエス様に結びつき、その復活にあずかって新しい人間として生きている私たちも、心だけではなくからだもよみがえっているのです。この自分をよくよく見つめますと、この肉体はなかなかに心の通りに働いてくれなくて情けない思いばかりしますが、しかし、それでもこの自分は心とからだ一つでよみがえっているのです。そして、そのようによみがえっている自分が、すでに赦してくださっている神様の愛に応えるのです。

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