Q1. 洗礼とは何ですか?
A1. 洗礼とは、キリスト教の入信式です。「私も神様を信じます」と信仰を告白して水をかぶり、信仰生活を支え合う信徒の一員になったことを表します。洗礼式には、頭から水をかけられる「滴礼」や、全身を水に沈めて起こされる「全浸礼」の形があります。どちらも、キリストを知らなかった古い自分が水の中で死に(洗い流され)、キリストを知らされた新しい自分に甦らされた(起こされた)ことを表します。
洗礼は、信仰者のゴールではなくスタートです。「何か条件を満たしたら受けられる」というものではなく「神様が私を新しい生き方へ導いてくれる」と信頼し、出発していく出来事です。
もしかしたら、神様を信じる気持ちが弱かったり、教会で活動する時間が少なかったり、自分の嫌な性格を治せなかったら、洗礼を受けてはいけないと感じている人がいるかもしれません。
しかし、キリストは、弟子たちが自分を見捨てて、復活を信じなかったときにも、自ら彼らへ会いに行き、「わたしに従いなさい」と新しく呼びかけてくださいました。自分のことを三度「知らない」と否定してしまった弟子のことも、最後まで復活を疑い続けた弟子のことも、彼らが否定したまま、信じないままにならないよう、新しく出会いに来てくれました。
洗礼とは、神様を信じきれないわたしが信じられるまで、神様に従えないわたしが従えるまで、キリストがどこまでも付き合い続けてくださることを信じて出発するスタートです。
もし、事情があって、毎週礼拝へ出られなかったり、聖書の話に疑問や引っかかりがあったり、穏やかで優しい人間になれる自信がなくて、洗礼を受けることをためらっている場合、それらが、洗礼の妨げにはならないことを知ってください。
既に洗礼を受けている人の中にも、毎週礼拝へ出られない人や、聖書の教えに納得できず、疑問を持ちながら信仰生活を続けている方がたくさんいます。安心して、疑問を分かち合ってください。
教会では、洗礼を希望する方に、教会がどんなところで、一緒に信仰生活を送るとはどういうことか知ってもらうために、だいたい一年程度、教会へ通ってもらってから、改めて洗礼を受けたいか確認します。また、「洗礼とは何か」「教会員になると何が求められるか」をきちんと伝えてから個人の意思決定ができるように、一定の準備期間を設けます。
それは、重要な情報を伏せたまま、教会員にさせてしまい「こんなはずではなかった」「話が違う」となることを防ぐためで、希望者が何か条件を満たさないと受けられないものではありません。洗礼を希望する方のご家族も、献金や奉仕やお墓のことなど、何か気になることがあれば、遠慮せず聞いてくださって大丈夫です。
Q2. 信徒になったら、毎週礼拝に参加しなければなりませんか? 他の集会にも参加する義務がありますか?
A2. 基本的に、毎週の礼拝にできるだけ参加することが求められます。ただし、病気や怪我、仕事や家族の介護などで、毎週出席できない人もたくさんいるので、無理のない範囲でご参加ください。また、急に礼拝を休むと、事故や病気で倒れているのか心配になるので、連絡をいただけると嬉しいですが、礼拝を休む理由について、必ず説明する必要はありません。「今度お休みします」と言うだけでも十分です。
信徒の中には、月に1回、年に数回しか礼拝に出られない人もいますが、希望される方には、牧師から訪問礼拝や訪問聖餐も行っています。気軽にご相談ください。
教会では、日曜日の礼拝以外に、水曜日の聖書研究祈祷会(礼拝よりも少し詳しく聖書の解説を行い、お互いに祈ってほしいことを共有したり、キリスト教について気になっていることを分かち合ったりする集会です)や第3金曜日のキリスト教ABC講座(キリスト教や聖書に関するざっくりとした入門講座です)などを行っていますが、参加は義務ではありません。参加したい集会に、気軽にご参加いただければ嬉しいです。
また、教会では年に一回、定期教会総会が開かれます。教会員である信徒の方には、原則参加していただくようお願いし、教会の予算や方針について協議をします。ただし、当日事情があって参加できない方もいるので、事前に申し出られた方へ、「議決権行使書を伴う委任状」を渡しています。また、選挙で教会の役員に選出されても、どうしても引き受けられない事情のある方は、総会前の役員会までに、牧師へご相談ください。
Q3. 信徒はどれくらい献金しなければなりませんか?
A3. 献金は、神様の恵みに対する感謝の応答なので、金額に定めはありません。日曜日の礼拝毎にささげる「礼拝献金(自由献金)」の他に、クリスマスやイースターなどの行事を覚えて、あるいは、個人的に神様へ感謝の気持ちを表したいときにささげる「特別(感謝)献金」があります。
また、洗礼を受けて信徒になると、月毎に自分で決めた金額をささげる「月定献金」の袋を渡されます。これは、教会を運営する上で、予算を立てて一年間の計画を作れるように設けられている献金です。いずれも金額に定めはありません。もし、分からないことがあれば遠慮せず、牧師か会計役員へお聞きください。
教会の方から「○○円以上ささげてください」とお願いしたり、収入がいくらあるのか調査したりすることはありません。日々の生活から喜びや楽しみが失われるような献金の仕方は求めていません。神様に喜んでささげられる金額を自分の中でよく考えて、決めていただければ大丈夫です。
Q4. 信徒になったら、教会の奉仕をお願いされますか?
A4. 教会に慣れてきた方には、礼拝の受付や献金を集める係、配信操作や聖餐式・愛餐式のパンの準備、掃除などをお願いすることがあります。また、オルガンミニコンサートなど、特別なイベントが開かれる際、駐車場の案内や椅子の移動などをお願いすることもあります。いずれも強制ではありません。教会に一年ほど通っていると、どんな奉仕があるのかだいたい分かってくるので、自分にできる範囲のことを、無理のない形でご協力いただければ嬉しいです。
Q5. 洗礼を受けたら、教会のお墓に入らなければなりませんか?
A5. 洗礼を受けた人が、教会のお墓に入るか、自分の家のお墓に入るかは自由に決められます。ご家庭によっては、自分の家と教会のお墓それぞれに遺骨を納める「分骨」をするところもあります。また、遺骨は自分の家のお墓に納め、教会のお墓に刻銘(墓石に名前を刻む)だけをすることもできます。洗礼を受けていない家族の葬儀や納骨も、ご相談いただければ可能です。気になっていることがあれば、気軽にお問い合わせください。
Q6. 洗礼を受けたら、家の仏壇や神棚を処分しなければなりませんか?
A6. キリスト教の信仰を持った後も、ご家族が大事にしてきた仏壇や、先祖代々大切にされて来た神棚を処分するのが難しい方もおられます。また、自分以外の家族は他の信仰を持っているという家庭で、他の家族の信仰を尊重したい方もおられます。そのような場合は、無理に仏壇や神棚を処分する必要はありません。友人からもらったお守りなども、その人の気持ちを大切にするという理由で持っていることは間違っていません。何をどうしたらいいか迷うときは、牧師まで気軽にご相談ください。
Q7. 洗礼を受けたら、教会で葬儀をあげなければなりませんか?
A7. 基本的には、信仰を支え合ってきた仲間として、亡くなった信徒を教会から送り出したいという願いを持っています。しかし、様々な事情で、身内だけで行う家族葬や、親族の希望する宗教の葬儀を選択せざるを得ない方もおられます。
教会では、教会で葬儀を挙げることが困難な場合も、後から「記念会」という形で、故人を思い起こして、神の国で再び会える希望を分かち合う式を開くことも可能です。また、毎年11月の第一日曜日に「召天者記念礼拝」を行っており、こちらで、亡くなった信徒の名前を一人一人読み上げて、みんなでその人生を思い起こす時間を持っています。
それぞれの家庭によって事情が異なるため、葬儀について心配なことがあれば、牧師までぜひ、ご相談ください。教会で葬儀を上げられなかった場合も、教会に迎えられた信徒である事実は変わりません。安心して、過ごしていただければ幸いです。
Q8. 洗礼を受けたら、自分の家族も教会へ連れてこなければなりませんか?
A8. 全ての人に、何らかの宗教を「信じる自由」と「信じない自由」があるように、洗礼を受けた人の親や子どもやお連れ合いにも「信じる自由」と「信じない自由」があります。家族の意思を蔑ろにして教会へ連れてくることは、神様も求めてないと思います。むしろ自分の意思で教会へ行くことを拒んでいる人にも、神様は必ずつながってくださると信頼して、一人一人の意思を尊重していただけると嬉しいです。
また、神様を伝える伝道とは、聖書の話を語ったり、教会へ連れて来たりすることだけではありません。自分自身の生き方を通して、神様の愛を知ってもらうことも含まれます。信仰の有無や違いに関係なく、分け隔てなく、家族や友人へ愛を注いでいくことも、神様を証しする生き方の一つです。
家族が教会へ来ていないからと言って、家族への伝道ができていないわけではありません。友人に聖書の話ができていないからと言って、友人への伝道ができていないわけではありません。伝道の形は様々ですから、安心して神様に心を向けた生き方をしてください。
*このQ&Aは役員会で作成し、弁護士のチェックを入れて、2026年4月26日(日)の定期教会総会で可決されたものです。
