御 言 葉
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 ルカによる福音書 2：11
救い主がお生まれになって飼い葉桶の中に寝かされているという知らせが天の使いによって羊飼いたちに知らされました。当時羊飼いたちは、律法もよく知らなければ、守ることも出来ない連中ということで人々から軽んじられていました。毎日羊の番をして、羊たちが逃げないように、迷わないように、獣に襲われないように、盗まれないように気を付けていなければならないのが彼らの仕事です。律法を知りたくても、また守りたくてもそのような余裕は彼らにはありません。懸命に生きても自分たちの行きつく先は地獄かと、不安や虚無感に脅かされながらの暮しだったかもしれません。そのような彼らのところに「あなたたちのために救い主がお生まれになった」との知らせが届いたのです。そして、この方は長じて「わたしは良い羊飼い」と自らのことをおっしゃり、それこそ当時の羊飼いのような暮らしをしていかなければならなかった人たちに対して、あなたたちもまた、父なる神と御子との間の愛の交わりの中に入れられる、これが真の救いだと語ったのです（ヨハネ 10：14～15）。この方はすべての人がその交わりの中に入れられるために、犠牲としてご自分の命を捨てられた方でもありました。
